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クレジットカード決済の利用環境・市場背景。日本と海外諸国の違い

クレジットカード決済の利用環境・市場背景。日本と海外諸国の違い

現在では一般的となったクレジットカード決済ですが、利用環境や市場背景はどのように変化をしてきたかご存知でしょうか?
クレジットカードは、日本と海外諸国では歴史や仕組みが異なります。

本記事では、日本と海外諸国のクレジットカードの違いはどこにあるか解説していきます。

クレジットカードの歴史(国内)

日本は当初、ローカルブランド(国内での利用が中心のクレジットカード)のみでしたが、高度経済成長期に国際ブランドとの提携が活発化していきます。

まずは1967年、JCBがAmerican Expressと提携します。
さらに海外に行く会員向けに、海外渡航中のみ使えるクレジットカードとして、AMEXカードを発行しました。

1972年になると、ダイヤモンドクレジット(DC)、ミリオンカード(MC)、ユニオンクレジット(UC)がMastercardと連携し、Mastercardブランドのクレジットカードを発行します。

1980年には住友クレジットがVisaと提携したことで、JCBは独自ブランドとして海外展開することを決断したとされています。
こうしてVisa、Mastercard、JCBという3つの国際ブランドの勢力図が作られました。

信販会社の変化

クレジットカードがアメリカ発祥のビジネスであるのに対し、個品割賦は昔から日本で行われてきた方法でした。
※個品割賦とは、購入するものごとに与信契約を結び、分割払いで返済をする方法

個品割賦を主な事業としていた信用販売会社は、クレジットカードが普及するにつれ「クレジットカードの方が消費者にとって魅力的である」と考えました。
その結果、信販会社でもクレジットカードの発行が活発化します。

不正利用の推移

クレジットカードは普及するのと同時に、不正利用も増加しています。
日本クレジット協会(JCA)によると、2019年のクレジットカード不正利用金額は273.8億円と9年連続で急増しているとされています。
偽造カードによる被害はICカード化によって減少していますが、カード番号の盗用による被害額は増えています。
2019年はカード番号盗用だけで、222.9億円と不正利用額が史上最高額に達しました。

出典:日本クレジット協会「日本のクレジット統計/2019年版

海外諸国のクレジットカード発行は「銀行」

海外の多くの国では、銀行がクレジットカードを発行しています。
デビットカードやプリペイドカードも同様で、いずれも金融機関のみが法律で発行を許されている国が多いです。

上記のような仕組みである背景には、1台の端末で「クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード」を共用できるようにしていることが関係しています。
銀行が同じシステムと業務のなかで、効率的に発行・管理をしています。

欧米ではリボルビング払いが主流

欧米では、リボルビング払いが一般的です。
リボルビング払いは、あらかじめ取り決められているミニマムペイメント(最小限の月次支払額)以上の小切手を振り出して支払います。
また、未払残高には手数料が加算されます。

ユーザーはカードの利用明細が届くと、ミニマムペイメント以上の金額を支払いますが、毎月一定額を支払えばいいので支出を平準化することができます。
余裕のある月には多めに、余裕のない月は最低額を支払うなども可能です。

ただし、手数料が生じるためトータルの支出額は増えることになります。
近年では、未払残高が増えいくら支払っても支払額が減らず、リボルビング払いから抜けだせない「リボルビング中毒」という問題が20年以上社会問題として残り続けています。

日本のクレジットカード発行は「カード会社」

日本の場合、クレジットカードの発行は、銀行とは別に「カード会社」が発行・管理しています。

日本の金融機関がクレジットカードを発行していない理由・背景には、日本の法律が関係しています。
クレジットカードが日本に上陸した1960年当時は、銀行法の兼業禁止規定により金融機関はクレジットカードを発行することができませんでした。
そのため、金融機関がクレジットカード発行会社を設立するようになります。
1960年には富士銀行がダイナーズクラブを設立、1961年には三和銀行・三井銀行・大和銀行・神戸銀行・協和銀行などの都市銀行が共同出資でJCBを設立します。

また、割賊販売法によって信販会社でしか分割払いが認められなかったため、銀行系カード会社では分割払いを取り入れることができませんでした。
そのため、海外のようなリボルビング払いによる手数料収入を得られませんでした。
この銀行法と割賊販売法によってユーザーから手数料を徴収できなかったため、「加盟店手数料」というかたちで収入を得るようになりました。
これが、日本のクレジットカードの加盟店手数料が高い理由となります。

クレジットカードは日本と海外で利用環境が異なる

クレジットカード自体は、日本でも海外でも異なることはなく同じように使用することができます。
しかし、日本と海外では利用環境や普及した市場背景が異なります。
これからクレジットカード支払いへの対応を考えている事業者は、「なぜ日本では加盟店手数料が高いのか」を知っておきましょう。

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