お気軽にご相談ください

03-5614-0598

営業時間:9:30〜17:30

(土日・祝日・年末年始は除く)

お気軽にご相談ください

03-5614-0598

営業時間:9:30〜17:30

(土日・祝日・年末年始は除く)

5大決済システムの1つ「全銀システム」とは!?仕組みを解説

5大決済システムの1つ「全銀システム」とは!?仕組みを解説

全銀システムは日本の5大決済システムの1つで、国内振込取引に関係しています。
本記事では、5大決済システムの1つ「全銀システム」について詳しくご紹介します。

全銀システムとは

全銀システムとは、国内における振込取引と銀行間での資金決済を行う決済システムです。
この仕組みを「全国銀行内国為替制度」といいます。
全銀システムは1973年に発足し、現在では日本のほとんどの民間金融機関が参加しています。

銀行から送られてきた為替取引に関する支払指図は、全銀システムのコンピューターセンターでリアルタイム処理されます。
そして、直ちに受取人の取引銀行宛に送信されます。
これと同時に、銀行からの支払指図を集中計算したうえで、銀行ごとに算出した受払差額を、業務終了後に日本銀行に対してオンライン送信します。
日本銀行は、送信内容に基づいて、各銀行と全銀ネットの間で日本銀行当座預金の入金または引き落としを行い、最終的な銀行間の決済は終了です。

銀行間の振込手数料

全銀システムを通して振り込む際に、仕向け銀行から被仕向け銀行に「銀行間手数料」を払います。
3万円未満117円、3万円以上162円でしたが、2021年10月を目処に一律62円になります。
1件あたりの処理コストは約44円です。

第6次全銀システムと第7次全銀システム

全銀システムは、セキュリティ向上などのため定期的にシステム更新が行われています。
ここでは、「第6次全銀システム」と「第7次全銀システム」についてご紹介します。

第6次全銀システム

第6次全銀システムは、2011年11月より稼働しました。
1億円以上の振込取引を「日銀ネットのLSF口座」で決済することで、支払決済システムの交際基準に対し、より高いレベルで対応できるようになりました。
また、処理性能の向上や、ISO20022/XML言語による電文交換が可能になるなど、システムの柔軟性が向上したのが特徴です。
1件1億円未満の小口内為取引は従来通り1日1回のネット決済システムになっています。

また、「モアタイムシステム」という、全銀システムの稼働時間をカバーするシステムもあり、2018年10月に稼働しました。
このシステムにより、全銀システムが稼働していない「15時30分から翌朝8時30分まで」の支払指図を処理できます。

第7次全銀システム

第7次全銀システムは、2019年11月に稼働した現在も使われているシステムです。
第8次はハードの更改がメインでした。
全銀システムは8年ごとに更改されるため、次回は2027年の予定です。

その他の全銀システム

全銀システムは、その他にも「ZEDI」「ATMネットワーク」「APN」などがあります。
ここでは、その他の全銀システムについてご紹介します。

ZEDI

ZEDI(ゼディ)とは、全銀のEDIシステムの相性です。
企業間の振込電文にEDI情報が添付可能になる機能のことです。
2018年12月にZEDIが稼働するまで、EDI情報は固定長形式で20桁までの制限がありました。
ZEDIによって、給与振込などの総合振り込みがXML形式になり、多くの情報を自由に設定できるようになりました。
これにより、入金消込業務の効率化など、企業における資金決済事務が合理化できるようになります。

ATMネットワーク

ATMネットワークとは、銀行などのキャッシュカードを使い、提携している全国のMICS加盟金融機関のCD・ATMを利用できることです。
日本では、民間最終消費支出における決済の約6割は現金といわれています。
このため、ATMは非常に重要な役割を持っています。
しかし、ATMの運営コストは日本全体で約2兆円とされており、経営的な課題も抱えています。
ATMは国内で約19万台あるとされており、日本の成人10万人あたりのATM台数は約130万台となっています。
これは、世界ランキングでは7位の台数です。

また、当初は同じ業態別ネットワーク内だけでしか現金の引き出しができませんでした。
MICS(全国キャッシュサービス)は、民間金融機関相互間のCD・ATMオンライン提携ネットワークで、1990年に稼働しました。
これによって、異なる業態のATMでも現金の引き出し、残高照会、振込などが可能になりました。

APN

APNは、アジアン・ペイメント・ネットワークの略称です。
2006年にASEAN主要国の中央銀行主導によって、新しいリテール決済ネットワークを目指して設立されました。
アジア域内のATM相互接続ネットワークなど、各国間における新しいリテール決済分野の新しい仕組みの検討・提供を行っています。
日本ではNTTデータが参加しています。

全銀システムについて知ろう

全銀システムは、国内における振込取引と銀行間での資金決済を行う決済システムのことを指します。
事業者の方は普段あまり意識しないシステムかもしれませんが、知識として知っておいてはいかがでしょうか。

«

»

ライフカードビジネスライト

Copyright© 株式会社シー・ピー・エージェント All Rights Reserved.