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アメリカの決済システムを解説!日本とはどう違う?

アメリカの決済システムを解説!日本とはどう違う?

アメリカの決済システムは、中央銀行の決済システムと民間銀行による決済システムがあります。
日本と似たような構造ですが、違いはあるのでしょうか。

本記事では、アメリカの決済システムである「Fedwire」「CHIPS」「ACH」についてご紹介します。

Fedwireとは

アメリカの決済システムは、中央銀行の「Fedwire」と民間銀行の「CHIPS」、小口決済システム「ACH」に分けられます。
Fedwireは、アメリカの中央銀行の「連邦準備制度」が運営するアメリカドルの決済システムです。
1987 年に稼働し、ほとんどのアメリカの銀行や外国の銀行が参加しています。
主に、国内での取引に関する決済を行っています。

決済サービス内容

日銀ネットと同様、資金と証券の2つの決済サービスがあります。
1つは主に大口の資金決済を行うサービスで、「Fedwire資金決済サービス」といいます。
もう1つは、国債や連邦機関債などを証券口座間の振替で証券決済を行う「Fedwire証券決済サービス」です。
資金決済サービスでは、アメリカの銀行がFRBに開設している当座預金口座間の資金振替で、アメリカドルの資金決済が行われます。
また、Fedwireでの資金決済は、アメリカドルのファイナリティ(決済完了性)を持つとされています。
現在、参加金融機関のうち上位20行の決済量で、全体の約8割を占めています。

CHIPSとは

CHIPSは、1970年に稼働したシステムです。
当初はニューヨーク手形交換所が運営主体でした。
ニューヨーク手形交換所は、1853年に設立したアメリカ最古の手形交換所でしたが、電子化して資金決済サービスまで業務範囲を拡大しました。
その後、ニューヨーク手形交換所は、シカゴ手形交換所と合併し、傘下の組織をまとめます。
CHIPSは、金額が大きい大口決済に分類され、貿易取引、外為取引、証券取引など、クロスボーダーアメリカドル取引のうち約9割以上を占めています。
さらに、4割以上がアジアとなっているので、国内の決済も可能です。

CHIPSはもともと手形交換所であったことから、時点ネット決済システムでもありました。
その後、リスクに対する強化と必要流動性の削減を掲げ、2011年11月に「CHIPS Finality」と名付けられた仕組みを導入します。
これによって、決済完了性が付与されることとなります。
決済条件を満たす支払指図マッチングをリアルタイムに行うことができ、連続的にネット決済が可能になりました。
これにより、日中ファイナリティを得られます。

ACHとは

ACHは、即時性の低い小口決済システムです。
振込と引き落としサービスがあります。
振込は、企業による給与振込、総合振込、国による年金給付、医療費給付、個人の通信販売支払などに使用されます。
引き落としは、公共料金、各種ローン、保険料などで使用されるサービスです。
ACHの資金決済は、各銀行がFRBに保有する口座間の資金を振り替えることで行われます。
ACHの資金決済処理は、ACHに指示のファイルが送られた日の翌日または翌々日に行われます。

FedグローバルACH

FedグローバルACH は、FedACHが行う国債電子決済サービスです。
現在では、アメリカ、カナダ、中南米、欧州の33ヶ国を結んでいます。
アトランタ連邦準備銀行が窓口となっており、出稼ぎで来た人々の送金に主に使われています。

アメリカの決済システムについて知ろう

アメリカの決済システムも、中央銀行と民間銀行が管理しているものがあります。
大口決済と小口決済で、それぞれ使われるシステムが異なります。
海外と取引をしている事業者は、違いについて知っておきましょう。

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