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CLS銀行とSWIFTの特徴。どのような仕組みで成り立っている!?

CLS銀行とSWIFTの特徴。どのような仕組みで成り立っている!?

海外事業者が提供するサービスなどを利用する際には、基本的には外貨で料金を支払います。
そのような海外系決済には、CLS銀行やSWIFTが関わっています。
海外への事業展開を検討している事業者が、知識として把握しておきたいことはどのようなことでしょうか。

本記事では、CLS銀行とSWIFTについて解説していきます。

CLS銀行

CLS銀行は、外貨で決済する際のリスクを低減させるために、ニューヨークに設立された銀行です。
通常の銀行とは、設立の目的が異なります。
ここでは、CLC銀行と通常の銀行との違いや、リスクを低減させる仕組みについて見ていきましょう。

通常の銀行との違い

CLS銀行は、ニューヨーク連銀から特別目的銀行としての認可を受けている銀行で、決済システムに特化した業務を行っています。
一般の顧客から預金の預け入れを受けたり、融資を行ったりするような業務はほとんど行っていません。

時間差による決済リスクを消滅させる仕組み

CLS銀行では外貨を両替する際に、支払いと受け取りを同時に行うことで、決済リスクを低減させています。
外貨での決済がリスクを伴う理由は、通貨の支払いと受け取りとの間に時間差が生じるためです。
通常、自国の通貨を支払ってから、両替先の外貨を受け取るという手順で両替を行います。
その後、両替した外貨で決済するという流れです。

一方で、為替レートは刻々と変動しているため、時間差が生じるとその間に為替レートが動き、支払われる外貨が目減りする可能性があります。
支払いと受け取りを同時に行うことで、そのようなことを回避できます。

対象となる通貨の種類

CLS銀行が設立された当時は、米ドルや日本円、ユーロなどをはじめとする主要7通貨を決済対象としてサービスを提供していました。
その後、決済対象通貨を少しずつ増やしていき、現在では18通貨に拡大しています。
現在では、メキシコペソや南アフリカランドなど、一部の新興国の通貨も対象です。

SWIFTとは

SWIFTとは、金融機関間の決済ネットワークのことをいいます。
1973年にベルギーで設立され、1977年から稼働しています。

SWIFTが設立された背景

SWIFTが設立される以前までは、テレックスやマニュアルを用いて、決済処理を行っていました。
1960年代ごろまでは特に問題はありませんでしたが、変動相場制導入後は事務処理のトラブルが増大し、改善のためにSWIFTが設立されました。
コンピュータによる自動処理が行われるようになったのも、SWIFTが設立されてからです。

現在では世界中で利用されている

SWIFTが設立された当初は、ヨーロッパ各地の銀行が主な顧客層でしたが、次第に他の国や地域にも広まっていきました。
現在、SWIFTは200以上の国や地域で利用されているシステムです。
また、証券会社や金融市場インフラなどにも顧客層が広まっています。

不正やサイバー攻撃などのリスク

SWIFTに関わる不正送金、SWIFTを狙ったサイバー攻撃などが過去に数件程度発生しています。
非常に多くの国や地域が関わっているため、不正送金やサイバー攻撃のリスクをゼロにするのは難しいのが実情です。
大きな事件が発生した際には、当事国の銀行は切断されて利用できなくなる可能性もあります。

国際決済の大まかな仕組みを把握しておこう

CLS銀行は、外貨決済に特化した銀行です。
支払いと受け取りを同時に行えるようにして、時間差によるリスクに対応しています。

またSWIFTは、国際金融決済を行うためのネットワークです。
全世界で200以上の国や地域が参加しており、円滑な金融経済に寄与しています。
キャッシュレス決済代行会社の導入を検討している事業者の方は、知識として身につけておきましょう。

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