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欧州の決済システムにはどのような特徴がある?日本との違いを理解しよう

欧州の決済システムにはどのような特徴がある?日本との違いを理解しよう

決済システムは国ごとに異なり、それぞれの国の特徴があります。
では、欧州の決済システムにはどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、欧州の決済システムの特徴や詳細についてご紹介します。

欧州中央銀行の決済システム「TARGET」

TARGETとは、欧州中央銀行(ECB)が運営する、欧州単一通貨ユーロを扱う中央銀行RTGSのシステムです。
Fedwireや日銀ネットと同じように、資金決済と証券決済が可能です。
1999年1月からユーロは銀行間取引が導入され、2002年1月に現金流通が始まります。
当初はユーロ導入時に、参加国11ヶ国の中央銀行RTGSシステムをリンク可能な「分散型システム」として稼働しました。
その後、ギリシャ、イギリス、デンマーク、スウェーデンが参加し15ヶ国となります。

分散型システムには問題もあり、それを解消するため2007年から2008年にかけて集中型の次世代システム「TARGET2」に移行します。
現在では、EU加盟国はイギリスが離脱して27ヶ国となり、そのうち19ヶ国でユーロが導入されています。
TARGET2には、ユーロに参加していないデンマーク、ポーランド、ブルガリア、ルーマニアも参加しました。
TARGET2には、RTGSモードと流動性節約モードという決済処理モードがあります。

RTGSモード

TARGET2には、「普通」「至急」「大至急」という優先順位があり、至急と大至急の支払指図は「RTGSモード」で行われます。
このモードは、送金銀行のRTGS口座に残高があれば、即座に処理され、決済が行われます。
残高が不足している場合は、支払指図が順番待ちの列に入り、先入先出法で処理されます。

流動性節約モード

普通の支払指図は、「流動性節約機能」によって、流動性節約モードで決済を行います。
残高が確認され、支払銀行に対して仕向け限度の確認を行います。
その後、他行への支払指図と受取指図を同時にクロスで履行します。
即時・同時に行うので、残高が支払指図と受取指図の差額分だけあれば決済することが可能です。

EURO1とは

EURO1は、民間のユーロ銀行協会(EBA)の組織のBBAクリアリングが運営しているネット系決済システムのことです。
ユーロ圏では唯一の、民間ネット決済システムです。
欧州域内の銀行がメンバーとなっており、国際銀行間通信協会(SWIFT)も含まれています。
EURO1では、メインの決済処理もSWIFTが行っています。
SWIFTのパッケージソフトで決済処理が行われ、ネットワークもSWIFTのものを使用しています。

SEPAとは

SEPA(単一ユーロ決済圏)は、企業や個人がユーロ圏を「国内」の支払い同様に、簡単に決済が行えるようにすることを目的としています。
SEPA決済対象となるのは、送金・口座振込、自動引き落とし、カード決済の3つです。
送金口座や銀行の特定は、国際銀行口座番号(IBAN)と銀行識別コード(BIC)で行われます。

EURO1以外のネット決済システム

BBAクリアリングは、EURO1の他にEU全域を対象とした「STEP1」と「STEP2」も運営しています。
STEP1は、1件ごとの小口送金、STEP2は複数の件数の送金を対象としています。

欧州の決済システムについて理解を深めよう

欧州も日本やアメリカと同様に、中央銀行や民間の決済システムがありますが、大きく違うのは自国だけでなく「EU加盟国」というくくりがある点です。
ユーロを使う国が参加しているものが多いですが、中にはユーロ使用に参加していない国が参加しているシステムもあります。
欧州と取引がある事業者は、こうした欧州の決済システムについて理解をしておきましょう。

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