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3Dセキュア2.0による認証。オンライン決済の安全性はどう変わる!?

3Dセキュア2.0による認証。オンライン決済の安全性はどう変わる!?

オンライン決済の安全性が求められる現代において、3Dセキュア2.0は「不正利用防止」と「利便性向上」を両立する新しい認証規格として注目されています。
本記事では、3Dセキュア2.0の特徴やメリット、導入に必要なポイントについてご紹介します。

3Dセキュア2.0とは

3Dセキュア2.0は、オンライン決済の安全性を飛躍的に向上させることを目的とした新世代の認証プロトコル(規格)です。

オンライン取引が急速に増加する中、詐欺や不正アクセスといったサイバーリスクも拡大しており、主要なクレジットカードブランドでは、2025年以降は3Dセキュア2.0の導入が義務化されます。
オンライン取引の安全性を強化し、消費者の信頼を確保するための一歩となるでしょう。

この義務化の背景には、オンライン取引における既存の課題が存在します。
例えば、従来の認証プロセスは、利便性に欠けると同時に、セキュリティ面でも十分ではありませんでした。加えて、モバイル端末からのアクセスが増加する中で、これに対応したシームレスな認証方法の必要性が高まっていました。
3Dセキュア2.0は、こうした市場環境の変化と消費者のニーズに応える形で登場しました。

セキュリティコードとの違い

セキュリティコードは、カード所有者の確認を目的として、カードに記載された3~4桁の数字です。
一方、3Dセキュア2.0は、デジタル環境での不正利用を防ぐための高度な認証プロトコルであり、単なる数字の入力以上に洗練された手法を採用しています。

例えば、セキュリティコードは物理的なカードの所持を確認するのに有効ですが、盗難や情報漏洩が起こるとその保護機能は限られます。
一方で、3Dセキュア2.0は、消費者のデバイスや行動履歴を分析するリスクベース認証を活用しており、不正行為を高度に検知・防止します。
このため、3Dセキュア2.0はセキュリティコードよりも包括的かつ効果的な保護を実現します。

3Dセキュア1.0との違い

従来の3Dセキュア1.0では、静的パスワードによる認証が主流でしたが、この方法は利便性と安全性の両面で課題を抱えていました。
例えば、パスワードを忘れると認証が失敗し、ユーザーが取引を完了できない場合がありました。また、静的なパスワードは不正アクセスに対して脆弱です。

これに対し、3Dセキュア2.0では多要素認証やリスクベース認証が採用され、取引のリスクに応じた柔軟な対応が可能となっています。
具体的には、リスクの低い取引は自動承認され、追加認証が求められるのはリスクが高い取引のみです。さらに、2.0ではモバイル環境での利用が最適化されており、スマートフォンやタブレットを利用した認証がスムーズに行えるようになっています。
これにより、セキュリティ強化と利便性向上の両立が可能となりました。

3Dセキュア2.0が導入されるメリット

3Dセキュア2.0の導入は、事業者に多くの利点をもたらします。
ここでは、主なメリットを3つをご紹介します。

メリット①:不正取引のリスク軽減

3Dセキュア2.0は、不正取引防止に特化した高度なセキュリティ機能を提供します。
リスクベース認証によって、消費者のデバイスや取引履歴を分析し、不正の兆候を自動的に検知します。
この仕組みにより、チャージバックの発生を減少させ、事業者の経済的損失を防ぐことが可能です。
不正防止が強化されることで、顧客からの信頼も向上し、ブランドイメージを保つことができます。

メリット②:顧客体験の向上

3Dセキュア2.0では、リスクの低い取引における認証を自動化するため、消費者がストレスを感じることなく取引を完了できます。
特にモバイル端末の利用が増加する現代において、モバイルアプリやウェブでの認証プロセスがスムーズであることは、顧客満足度を向上させる重要なポイントです。
これにより、リピーターの獲得や顧客離れの防止が期待されます。

メリット③:取引承認率の向上

リスク評価が高度化されたことで、正当な取引が不必要に拒否されるケースが減少しました。
これにより、承認率が向上し、結果として事業者の売上拡大につながります。
また、3Dセキュア2.0の導入によりカード発行会社からの信頼が高まり、全体的な取引環境の改善も期待できます。

3Dセキュア2.0の導入のために必要なこと

ここでは、3Dセキュア2.0の導入のために必要なことについてご紹介します。

個人情報のセキュリティ対策

顧客のデータ保護は、3Dセキュア2.0を導入する上で最も重要な要件です。
デバイス情報や行動データなど、認証に利用される情報を適切に管理するため、データの暗号化やアクセス制限などの基本的なセキュリティ対策を徹底する必要があります。

ECサイトへの設定

事業者は、導入する決済システムが3Dセキュア2.0に対応していることを確認し、必要に応じて最新バージョンへアップデートする必要があります。
また、認証画面のカスタマイズにより、ユーザー体験を最適化することも重要です。
システム導入後には定期的な動作確認を行い、問題が発生した場合に迅速に対応できる体制を整えることが求められます。

3Dセキュア2.0は安全性と利便性を両立するオンライン認証の新基準

3Dセキュア2.0は、オンライン決済の安全性を高める認証プロトコル(規格)で、2025年から義務化される予定です。
従来の認証方法が抱えていた利便性とセキュリティの課題を解消し、リスクベース認証や多要素認証を導入することで、不正取引の防止と顧客体験の向上を実現しています。
また、正当な取引の承認率を向上させることで、事業者の売上増加にも寄与します。
導入にはセキュリティ対策やECサイトの設定が必要で、顧客データの適切な管理とシステムの最適化がポイントになることを抑えておきましょう。

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