投稿日 : 2025年7月25日
店舗運営に最適なキャッシュレス決済は?クレジットカードvsQRコード

キャッシュレス決済の導入を検討する際に迷うことの1つに、「クレジットカード決済」と「QRコード決済」のどちらを導入するべきかといったことがありませんか?
それぞれにメリットがあり、業種や顧客層によって相性の良し悪しが異なります。
安易に導入を決めてしまうと、せっかくの投資が十分に活かせないことにもなりかねません。
本記事では、「クレジットカード決済」と「QRコード決済」の基本的な仕組みや導入コスト、適した業種などを比較しながら紹介していきます。
キャッシュレス決済導入の支援先をお探しの方は、是非シー・ピー・エージェントのキャッシュレス決済代行サービスへご相談ください。
クレジットカード決済とQRコード決済の基本的な違い
キャッシュレス決済という言葉は一般的になりましたが、その中にもさまざまな形態があります。
その中でも代表的な2つが、クレジットカード決済とQRコード決済です。
これらはどちらも現金不要で便利な支払い手段ですが、仕組みや特徴には大きな違いがあります。
クレジットカード決済の仕組み
クレジットカード決済は、消費者がクレジットカードを使って商品やサービスの代金を支払い、後日その代金が口座から引き落とされる方式です。
カード情報はPOS端末やCAT端末などを通して読み取られ、加盟店とカード会社を介して決済が行われます。
この方式では、即時支払いではなく「後払い」となる点が特徴です。
ユーザーにとっては利便性が高く、大きな買い物でも支払いしやすくなるのがメリットです。
QRコード決済の仕組み
QRコード決済は、消費者がスマートフォンのアプリを使い、店舗に設置されたQRコードを読み込む、あるいは自身のコードを提示して読み取ってもらう形式です。
代表的なサービスには、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、Alipay、WeChat Payなどがあります。
QRコード決済は即時に銀行口座やチャージ残高から金額が引かれる「即時決済」が基本です。
現金と同様の扱いができる反面、後払いの柔軟さはありません。
ユーザー体験の違い
クレジットカードは、物理カードを使う場合や非接触型のタッチ決済が一般的ですが、カードを持っていないと利用できません。
一方、QRコード決済はスマホ一つで完結し、アプリをインストールすれば誰でも利用可能です。
外国人観光客の中にはクレジットカードよりQRコード決済を好む層もいるため、ターゲットとなる顧客層によって適性は大きく変わります。
手数料・導入コストから見る最適なキャッシュレス決済
店舗側にとって重要な判断材料となるのが、導入コストと決済手数料です。
これは単なる初期投資だけでなく、日々の運用に直結する費用です。
クレジットカード決済の導入コストと手数料
クレジットカード決済を導入する場合、一般的には以下の費用が発生します
- 端末代(POSやCAT端末):数万円〜
- 月額利用料:あり(プランによる)
- 通信回線:専用回線やWi-Fi等の整備が必要
- 決済手数料:3〜5%が目安
このように、ある程度の初期投資と運用コストが必要ですが、その分クレジットカード利用者に対応できるメリットがあります。
QRコード決済の導入コストと手数料
QRコード決済は端末不要で始められるケースも多く、初期コストは非常に低く抑えられます。
手数料はサービスによって異なりますが、キャンペーンなどで0〜3%とクレジットカードより低めなことが多いです。
特に個人店舗や小規模事業者にとっては、QRコード決済のコストの低さは大きな魅力です。
店頭にPOPを掲示するだけで始められるため、試験的な導入にも向いています。
月商や来客数で考えるべき費用対効果
月商数十万円〜数百万円規模の店舗では、数%の手数料差が収益に大きく影響します。
長期的に見てどちらの決済が利益を圧迫しないか、また顧客単価やリピート率と合わせて、費用対効果を考える視点が求められます。
業種・ビジネス規模別に見る決済手段の選び方
では、具体的にどのような業種やビジネス形態にどちらの決済手段が向いているのでしょうか?
飲食店:回転率とオペレーションが鍵
カウンター中心の飲食店やテイクアウト専門店などでは、QRコード決済のスピード感やオペレーションの簡便さが活きます。
お会計時の接触を減らすことで衛生面にも配慮できます。
一方、レストランなど客単価が高くテーブル会計を行う店舗では、クレジットカードの信頼性や高額決済の利便性が支持されます。
小売・アパレル:購買心理と客層に注目
ファッション・雑貨などのアパレル業態では、ブランドイメージや購買層に合わせて選択するのがポイントです。
若年層が多い業態ではスマホ世代に馴染みのあるQRコード決済が受け入れられやすい傾向があります。
逆に中高年層が中心の業態では、クレジットカードに対応している安心感が重視されます。
観光・宿泊・交通業:外国人対応を重視
インバウンド需要がある観光施設やホテルなどでは、多通貨対応・言語表示の柔軟性から、クレジットカードとQRコード両方を併用するハイブリッド型の導入が理想的です。
中国人観光客向けにAlipay、欧米圏にはVisaやMastercardなど、国ごとに異なる対応も重要です。
移動販売・イベント業:柔軟性と簡便性
移動販売やポップアップイベントなどでは、ネットワーク環境が整っていないケースもあるため、QRコード決済のオフライン対応機能などが重宝されます。
端末不要でスペースも取らない点も大きな利点です。
店舗に最適なキャッシュレス決済を選びましょう
クレジットカード決済とQRコード決済には、それぞれ異なるメリットと課題があります。
どちらが優れているかというよりも、「どちらが自店舗のスタイルや顧客層に合っているか」を軸に考えることが何よりも大切です。
- 高額決済や顧客信頼性を重視 → クレジットカード決済
- 導入コストを抑えて手軽に始めたい → QRコード決済
- 多様な客層に対応したい → 両方の導入を検討
また、導入後のトラブル対処やサポート体制も重要です。
単に「使える」だけでなく、「トラブルに強く、運用しやすい仕組み」を提供するパートナー選びが、キャッシュレス導入の成功を左右します。
店舗の状況やニーズに応じたキャッシュレス導入をお考えの方は、是非シー・ピー・エージェントのキャッシュレス決済代行サービスにお問い合わせください。