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国際ブランドのカード決済IC化。非接触型ICカードの基礎知識と併せて解説

国際ブランドのカード決済IC化。非接触型ICカードの基礎知識と併せて解説

国際ブランドは、カード決済のIC化を進めています。
クレジットカード決済はこれまでもキャッシュレス決済の位置付けでしたが、非接触型のICカードになることで変化はあるのでしょうか。
本記事では、国際ブランドの決済カードのIT活用(IC化)動向、近接型非接触型ICカードの通信規格などの基礎知識をご紹介します。

そもそもICカードとは

2018年6月より、クレジット決済端末のIC対応が義務付けられました。
ICカードとは、プラスチックカードにIC(Integrated Circuit)チップを載せたものです。
ICチップには、記憶部となるメモリと演算処理や作業制御を行うCPU部分があります。

これによって、暗算処理や計算、データ処理などの演算が可能になります。
ICチップに複雑な情報処理プログラムを入れることで、高度な処理が可能になりセキュリティが向上しました。

接触型ICカードと非接触型ICカード

ICカードには「接触型ICカード」と「非接触型ICカード」の2種類があります。
接触型ICカードは、一般的にクレジットカードの券面にICチップが貼り付けてあり、加盟店の端末にカードを差し込んでデータのやり取りを行います。
ICチップには、接点であり8つの穴にはそれぞれ電源供給、クロック端子、データの入出力のためのI/O端子などの役割があります。
この役割は、ISO/IEC7816によって定義されています。
そのため、世界中のブランド加盟店の端末で読み取られたデータが各国の金融機関に届き、問題なく決済ができるのです。

非接触型ICカードは、カードの内部にアンテナとなるコイルが内蔵されており、端末から発生している磁界にカードを近づけることで、無線通信でのやり取りが可能です。
国内ではSuicaやICOCA、PASMOなどの電子マネーが一般的でしたが、近年ではクレジットカードにもこの仕組みが取り入れられ始めています。
そのため、加盟店側も非接触ICカード取引に対応する環境整備が普及しています。

非接触型ICカードの特徴

非接触型ICカードは、通信距離によって「遠隔型(70㎝以上)」「近傍型(10~70㎝)」
「近接型(2㎜~10㎝)」「密着型(2㎜未満)」に分けられます。
遠隔型や近傍型は、電波を飛ばすための電源が必要であり、クレジットカードの規格に収めるのはほぼ不可能とされています。
近接型や密着型であれば、電池は不要なため、既存のクレジットカードと同様のサイズにすることが可能です。
約10㎝の距離でデータのやり取りができることから、ほとんどの非接触型ICカードでは近接型が採用されています。

また、一般的な非接触型ICカードは「電磁誘導方式」となっています。
加盟店の端末のICカードライター/リーダーから交流磁界を発生させ、そこに近づいたカードに内蔵されているアンテナコイルに交流電圧を流すことで、ICチップを動作させています。

非接触型ICカードの規格

非接触型ICカードは、主に3つの規格に分けられます。

FeliCa(フェリカ)

ソニー株式会社が開発した規格で、国内で最も高い知名度を誇ります。
Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系ICカードのほとんどに、このFeliCaが採用されています。
ただしFeliCaは、ISO/IEC14443の規格には準拠しておらず、非接触IC通信の規格であるISO/IEC18092に準拠しています。
そのため、国際規格に準拠しているとはいえないのが現状です。

TypeA

TypeAは、オランダのフィリップ社で開発された規格です。
主にヨーロッパで広く普及しています。
メモリのみでCPUが搭載されていないため、低コストで生産が可能です。
そのため、使い捨てのテレフォンカードや企業の入退室管理カードなどで使用されています。

TypeB

TypeBは、アメリカのモトローラ社によって開発された規格です。
セキュリティレベルが高いとされ、日本では、住基カードやIC運転免許証、キャッシュカードなどに用いられています。
なかでも注目されているのが、国際標準規格NFC(Near Field Communication)です。
NFCは、FeliCaなどの非接触ICカードの上位互換性とされており、決済だけでなく会員証、家電、航空、運輸など多くの分野での活用が期待されています。

非接触型ICカードはこれからさらに普及が予測されている

クレジットカードはICチップを貼付することで、情報処理がしやすくなったり、セキュリティが向上したりなど、さまざまなメリットが出てきました。
近年では、クレジットカードも非接触型ICカードにしようとする動きが広がっています。

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